設立趣旨

設立趣旨

 和歌山には人口減少、少子高齢化、経済の停滞、災害対策といった課題が山積しています。一方で、和歌山が持つ豊かな資源を活用して、さらに和歌山を発展させよう、地元を元気にしようと取り組み人たちもいます。これらの、自ら積極的に地元の力になろうとする「地元力」とも呼べる人たちが和歌山を支え続けています。またその「地元力」が向き合う分野には、教育、福祉、医療など、困難を多く抱える地元の課題も含まれます。

 これら「地元力」の活躍は、今となっては「あたりまえ」のものとして和歌山に根付いているものもありますが、きっかけは誰かの「ほっとけない」から始まっています。「ほっとけない」で動くその姿が共感を呼び、周囲に応援者がうまれることで地元に根付き、結果として今では和歌山のみならず日本中に成果を知られるようになった事業もあります。 「ほっとけない」と気づいた人のチャレンジを応援することが「地元力」を強めるのです。

 和歌山の「地元力」が起こすチャレンジは、和歌山のみならず日本の将来をより良く帰る大きな可能性を持っています。しかしこれら「地元力」の活動をより発展させ、成長させるためには、その活動や事業を支援する資金が必要です。一方でこれら「地元力」の活躍を知り、その活動を応援したいと考えている県民もたくさんいます。例えば2011年の東日本大震災や紀伊半島大水害の際には、和歌山から被災者を支えるそれらの救援活動に対して、県民の共感に基づく寄付が多く寄せられました。このような寄付の流れは日本において根付きつつありますが、和歌山において応援者と挑戦者をつなぐ仕組みはまだ作られていません。わたしたちは、和歌山をさらに発展させる「地元力」と、それらを応援したい人たちをつなぐ『わかやま地元力応援基金』を設立し、和歌山の「ほっとけない」が日本の「あたりまえ」となる未来を築くことをここに宣言します。

 

                               (2012年6月19日)