寄付の現状について考える
こんにちは。
1月22日(木)に『助け合い基金推進研究会』がビッグ愛9階会議室で開催されました。『助け合い基金推進研究会』は公益財団法人さわやか福祉財団の助成によって行なわれる事業で、当財団と特定非営利活動法人わかやまNPOセンターが共催しました。
今回のテーマは「なぜ寄付が必要なのか?〜遺贈の仕組みを学ぼう〜」でした。講師は志場久起さん(特定非営利活動法人わかやまNPOセンター 理事)と岡京子さん(公益財団法人わかやま地元力応援基金 理事)の2人です。
2人の話によると、2012年度の個人寄付は全国で約7,000億円に拡大しています。2011年は寄付元年と呼ばれ、東日本大震災以降、寄付文化が広がりを見せました。では、和歌山に目を向けると状況はどうでしょうか。2013年度、NPO法人が受け取った寄付総額は約1.7億円です。しかし、そのうち約6割の寄付が10団体に集中しています。県内には375団体ありますが、寄付を受けていない団体が198団体あるのが現状です。
私たちは財団を設立してからこれまで、市民活動を支援したいと小額でも寄付をしてくださる方とたくさんお会いしてきました。一方で財団を通じて高額の寄付をされたかたはまだほとんどいません。
高額の寄付がいくつかのNPO団体に集中している現状を踏まえ、どうすれば遺産や相続を財団に寄付してもらい地域に分配して活用できるのか?そのためには当財団の情報が寄付者に届くようにパンフレットを作ろうということが今回の研究会の目的です。
また研究会には弁護士や税理士、司法書士等の法務、税務に関わる仕事をされている方を委員にお招きしました。今後ネットワークを組み、遺産相続の寄付が提案できる体制を作っていきます。